手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~

「ごめんなさい……」


私の口から思わずそんな言葉がこぼれた。



誰も生徒の自殺を予想できたものはいなかっただろう。


ショックで泣き出す子もいたくらいだ。


でも、私は、こうなることが分かっていた。


だって、私が、昨日の死神ゲームで選択したことだから。
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