手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~
「明日、テストなんてあったけ!?」
「先生が言ってたじゃない。愛子はいつも授業中に寝てるから大事な話を聞き逃すのよ」
愛子ちゃんは、まじかー! って顔をしてたけど、
やばい! どうしよう!!
私もテストのこと知らなかった!!
「そんで、何の教科?」
「英語と数学よ」
「「えっ!! 2教科もあるの!?」」
私は思わず愛子ちゃんと声をそろえて叫んでしまった。
「どうしたの希望?
まさか、あなたまでテストのこと知らなかったの?」
愛子ちゃんと丸ちゃんはいつも赤点ギリギリ。
だけど私はいつも一応、平均点以上はとっていた。
でも、このときは部活の陸上部が大会前で忙しくて、ちょっと勉強がおろそかになっていた。
「う、ううん、知ってたよ!
ちゃんと、対策もしてるし」
「そう。さすが希望は真面目ね」
とっさに嘘ついちゃった。
本当は全然、勉強してない!!
しかも、2教科もあるなんて……。
このままだと人生ではじめて赤点とっちゃうかも。