手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~

話したことない……?


まさかそれって……


「ねぇ、丸ち………丸野さん……丸野さんは愛子ちゃんのこと覚えてる……?」


私は恐る恐る尋ねた。


「愛子……さん……? ご、ごめんなさい……私、知らないです……ごめんなさい……」


「そうなんだ……こっちこそごめんね。呼び止めちゃって……」

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