超レ欲ス

駅からはまだ海は見えない。

浜野の話しによれば、少し歩くらしいが、その道はよく覚えていないのだと。仕方ないので道行く人に尋ね歩き、二十分ほど回り道したあげく、ようやく浜に辿り着いた。

「うわ。人多いなぁ」

と志田。

当たり前だろ夏なんだから。

日に焼けたメン&レディの群れ。

家族連れもちらほら。

浜にはさながら裁縫の針山かと思われるほどに、ぶっすぶっすとパラソルパラソル。

遠くから見ると、ちょっと気持ちが悪い。

香田言うところの「海の家っぽい場所」にて水着を買う。

いっしょにロッカーも借り、着替えた。

つーか海パン高けえよ。

なんだよ二千五百円。

泳ぐ以外に使い道ないってのに。

波打ち際は人、人、人でごった返している。

二日酔いの上に人混みにまで酔いそうな勢いだ。

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