はねいし。
…その間に

アタシのワタルへの思いは、「単なるおさななじみ」じゃなくて、別のモノに変わっていた。

何故かはわからない。


でも、たまに廊下ですれ違った時なんかに、一瞬目が合ったりすると、心臓が跳ね上がるようになった。

ワタルはすぐに目をそらす。

アタシは、そらさずに手をひらひらする。



本当は、アタシも目をそらしたかった。


だけど、変じゃない?
アタシが、ワタルに、なにか特別な感情持ってるみたいじゃない?

おさななじみなんだから、挨拶くらいするでしょ?


そうやって、まるで誰かに言い訳するみたいに。

なんでもない風を装ってた。



「あれ?未来、なにカレシ?」

アタシとワタルの、そんなやり取りを見ていたクラスメイトが言う。
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