溺愛診察室～一途な外科医に甘く迫られています～

そこまで理解すると、恥ずかしくてカッと身体中が熱くなる。

やだ、恥ずかしい。恥ずかしすぎる！　どこからどこまで聞かれていたかわからないけれど、なんかものすごく恥ずかしい！

テンパる私を余所に、ふたりは話を続ける。

「やだ、佐々木ってばまた立派に成長しちゃって……！　すっかりドクターじゃない！」

近づいてきた彼の背中をバシバシ叩く砂羽に、佐々木君は苦笑い。

「木本……じゃなくて宮本も変わらないな。こういうところ」

「まぁね」

「フフフ」と笑った後、砂羽は私を見て真剣な面持ちで佐々木君を見据えた。

「まぁ、久しぶりの再会はここまでにして。……さっきの言葉、佐々木の本心だって信じていいの？　私たちの話を聞いていたんだよね？」

確信に迫る砂羽に緊張がはしる。

緊張するけれど、私も聞きたい。……本当の佐々木君の気持ちを。

トクン、トクンと胸を高鳴らせながら彼の答えを待つ。

すると佐々木君は私と砂羽を交互に見た後、迷いなく言った。

「さっきのは本心だよ。……俺は佐野のこと、ずっとずっと好きだったんだ」って――。