君が好きと言ってくれるなら、なんだっていい
「別にイチャイチャなんかしてねぇじゃん」


「どうでもいいけどさ、この子が誰と付き合おうと。でも、人の病室の前でとかイラつくからやめてよね」



あたしの横を通り過ぎて振り向く。



「……っ」



イチャイチャだってしてないし、凛月くんと付き合うつもりもない。



「俺のこと想ってくれるのは自由だけど、凛月のほうが将来性あるし、あんたのこと見てくれると思うよ」


「浩一!」



あたしに自分を勧める浩ちゃんの腕を凛月くんが掴む。



「お前だって、この子が自分のこと好きになってくれたほうがいいだろ」


「そんなこと……「ねぇとか偽善者ぶるなよ。俺がこうなったこと、お前にも好都合だろーが」


「……っ、ふざけんなよ!俺は、別に愛莉ちゃんとどうこうなろうとか思ってねぇよ!俺はお前と愛莉ちゃんが一緒にいるのが好きなんだよ!」

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