金魚
愛した人
私が走って向かった場所、それは皮肉にも彼との思い出の場所だった。

「よりにもよってなんでここに…」

そこは彼とよく来た水族館

「もう夕方だけど入れるかな」

あの金魚が沢山いる大きな水槽を見たら、もう全部忘れよう。
チケットを買って真っ直ぐ進んで、丁度水族館の真ん中らへん。

「いつ見ても綺麗…」

でも綺麗なんて言葉は一瞬で消えちゃって、彼の顔や思い出が映ってまた涙が出てきて…

「嫌な事ばかり。」
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