勝利の女神はすぐそこに
スカッ。ん?シャトルは彼女の足元にある。
ま、マジで運動音痴だ。そんな彼女でも不覚にも可愛いと思ってしまう。


「ご、ごめん。失敗しちゃった。次、絶対打ち返すから!」
彼女は掌を合わせて謝っている。
「楠木さん、シャトルそっちにあるからサーブやってみて。」
俺はサーブを促す。
「わかった!」
彼女はまたも大きく振りかぶる。


「それっ!」
彼女の意気込んだ声と裏腹に、スカッと、さっき聞いた音が…
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