時を超えた王女と戦国武将達 後編
そんなことを考えてるうちに陣地に戻り、信長様の天幕へ到着した。
気づいた時には布団へいた。

「信長様?」

「俺は貴様を傍へ置いて楽しめればそれでいいと思った。だが、それ以上の感情が出てきて心ノ臓を奪っても収まらない。

俺は...貴様の心が欲しい。」

「それじゃあ、信長様は...。」

「だが、俺はこの手で何百、何千もの命を奪ってきた。
そんな俺が貴様に触れるなど許されるはずがない。
貴様は元の世にいずれ帰らなくてはならんのに。」

やっぱり自分のお兄さんの命を奪ったことで感情が壊れてたんだ。
私がその感情を取り戻したい。

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