時を超えた王女と戦国武将達 後編
「例え許されるはずがないとしてもあなたの傍にいたい。隣にいて欲しい。

私...決めたんです。もし、元の世に帰れたとしてもここに残ります。」

私、王女失格だ。
こんなにも1人の人のために行動するなんて初めてだ。

「あなたは以前私が心配をしたら関係ないと仰いました。関係ならあります。
あなたが笑っていれば私も嬉しくなるし、悲しんでいれば私も泣きたくなる。
私は...信長様が好きです。」

「貴様には敵わんな。
覚悟を決めたならもう、離してやるつもりはない。
一生俺に愛されろ。」

「...はいっ!」

信長様は変わった。
前は私にだけ暖かな瞳だったけど、今は誰に対しても暖かな瞳をしてる。
もう、信長様の感情を壊す人がいなければいいな。

その夜は指先まで優しく愛された。
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