主任とルームシェア始めました
「こんな狼たちと妻を飲みに行かせられる程、
俺はお人好しじゃないからな。」
「河谷主任、俺は狼じゃありませんよ。
どちらかというと、姫を危険から守るナイト
だと思ってるんですけど。」
私は驚いて坂野くんを見た。
坂野くんは、にっこりと微笑む。
うんうん。
坂野くんは、いつも大野くんから守ってくれてるよね。
「じゃあ、俺は王子か?」
「は!?」
坂野くんと大野くんの声が揃う。
「姫と結婚するのは、王子だと昔から
決まってるだろ。」
坂野くんたちが呆れ顔を見せる中、私はけいちゃんの頬を両手で包んで、
「けいちゃんは、もちろん、私の王子様だよ。
お姫様は王子様しか見てないんだから、無駄に
刀を振り回すのはやめてね。」
と言ってあげた。
ふふっ
けいちゃんの顔が耳まで赤い。
かわいい〜。
苦笑する坂野くんと放心状態の大野くん。
私は2人に向き直って、
「では、無事納品完了、おめでとう!
たくさん協力してくれて、たくさん助けて
くれてありがとう!
乾杯!」
とグラスを2人に合わせた。