社内恋愛狂想曲
「俺んちが会社のすぐ近くだから、いつも伊藤と瀧内はうちから車で一緒に体育館に行って、帰りも送ってる。佐野も参加するようになったら帰りはちゃんと送るから、安心して来てくれればいいよ」
どこまで面倒見がいいんだ、この人は?
ここから会社の近くまで帰ろうと思うと、家に着くのは相当遅い時間になるはずだ。
「遠いのに送ってもらってすみません。ありがとうございました」
「どういたしまして。俺が勝手にやってることだからホントに気にしなくていいよ。じゃあ、おやすみ」
車を降りて頭を下げると、三島課長は笑って軽く手を振り帰っていった。
車を見送りマンションに入ろうとすると、エントランス脇の植え込みの辺りで人影が動いた。
少しビックリしてそちらを見ると、護が植え込みのブロックに腰かけて私の方をじっと見ていた。
「おかえり志織、遅かったね」
「ごめん、急に大事な用ができて……」
護はゆっくりと立ちあがり、私に近付いてきて右手をギュッとつかんだ。
その手の力は驚くほど強く、私の顔を覗き込むようにして見つめる目には威圧感がある。
どこまで面倒見がいいんだ、この人は?
ここから会社の近くまで帰ろうと思うと、家に着くのは相当遅い時間になるはずだ。
「遠いのに送ってもらってすみません。ありがとうございました」
「どういたしまして。俺が勝手にやってることだからホントに気にしなくていいよ。じゃあ、おやすみ」
車を降りて頭を下げると、三島課長は笑って軽く手を振り帰っていった。
車を見送りマンションに入ろうとすると、エントランス脇の植え込みの辺りで人影が動いた。
少しビックリしてそちらを見ると、護が植え込みのブロックに腰かけて私の方をじっと見ていた。
「おかえり志織、遅かったね」
「ごめん、急に大事な用ができて……」
護はゆっくりと立ちあがり、私に近付いてきて右手をギュッとつかんだ。
その手の力は驚くほど強く、私の顔を覗き込むようにして見つめる目には威圧感がある。