社内恋愛狂想曲
「私は大丈夫です。すみません、変なこと聞いてしまって」

「いや……変なことっていうか、いきなりだったから驚いて」

急ブレーキを踏む必要のないところだったのに思わずブレーキペダルを踏み込んでしまったということは、私の質問に相当動揺していたんだろう。

後続車がすぐ真後ろにいなくて良かったけれど、一歩間違えば事故に繋がっていたかも知れない。

運転中は話題にも気を付けなければと反省する。

「だけどなんでいきなり好きな人……?もしかして瀧内から何か俺の話を吹き込まれた?」

ヤバイ、三島課長のいないところで瀧内くんから過去の恋愛話を聞いたことがバレてしまう!

「いえっ、断じてそんなことは!」

「……聞いたんだな」

なぜかバレている……!

ここは素直に謝っておこう。

「…………聞きました、すみません。あっ、でもホントにほんの少しです!詳しいことは聞いてませんから!」

「どうせ周りには秘密の社内恋愛で大失恋したとか、そんなとこだろ?」

「……はい」

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