社内恋愛狂想曲
えっ、二人きりにしてあげたって何?!

もしかして瀧内くんはもっと早い時間に起きていたのに、私と三島課長が朝食を作るために早起きすることを計算して、寝たふりをしていたってこと?

「……起きてたの?」

「そうですけど、何か不都合でもありますか?」

「いえ、ありません……」

瀧内くんって……なんでもお見通しだと言っているようで、時々怖い。

「とりあえず二人とも、名前で呼ぶことに早く慣れてください。それから今日はデートですからね。ちゃんと恋人らしくしてくださいよ」

「恋人らしくって……」

「手を繋ぐとか、腕を組んで歩くとか、いろいろあるでしょう」

三島課長は瀧内くんの言葉に驚いて、味噌汁を吹き出しそうになった。

私も箸でつまんでいた卵焼きを、テーブルの上にポロリと落としてしまった。

「そこまでする必要あるか?!」

「あるから言ってるんです」

「いや、でも……俺はともかく佐野は……」

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