社内恋愛狂想曲
瀧内くんの言葉を聞いた葉月は大きく二度うなずいた。
どうやら思い当たる節があるようだ。
「ああ、伊藤か……。確かにそんなこと言うてたな」
伊藤くんが本社の営業部に戻ってきたのは知っていたし、社員食堂で顔を合わせたときには一緒に食事をしながらお互いの近況や仕事の話をしたけれど、本当にただそれだけだった。
今さら新入社員の頃や異動前のことなんて、ずいぶん古い話を持ち出したものだと思う。
「確かに伊藤くんとは一時期噂になってたらしいけど……噂は噂だからね。同期だし仲は良かったけど、ただそれだけだよ」
「伊藤先輩はまんざらでもなかったけど異動になったから何も言わなかったそうですよ。また本社に戻れたことだし、ちょっとアプローチしてみようかなって言ってました」
「えーっ……何それ……」
伊藤くんのことは仲の良い同期としか思ったことないのに、いきなりそんなことを言われても困る。
それに社員食堂で話した時に、歳下の彼氏がいるってちゃんと言ったのに!
でも本人から直接何か言われたわけでもないし、突然私からお断りするのもおかしな話だ。
会社で顔を合わせても普通にしていよう。
どうやら思い当たる節があるようだ。
「ああ、伊藤か……。確かにそんなこと言うてたな」
伊藤くんが本社の営業部に戻ってきたのは知っていたし、社員食堂で顔を合わせたときには一緒に食事をしながらお互いの近況や仕事の話をしたけれど、本当にただそれだけだった。
今さら新入社員の頃や異動前のことなんて、ずいぶん古い話を持ち出したものだと思う。
「確かに伊藤くんとは一時期噂になってたらしいけど……噂は噂だからね。同期だし仲は良かったけど、ただそれだけだよ」
「伊藤先輩はまんざらでもなかったけど異動になったから何も言わなかったそうですよ。また本社に戻れたことだし、ちょっとアプローチしてみようかなって言ってました」
「えーっ……何それ……」
伊藤くんのことは仲の良い同期としか思ったことないのに、いきなりそんなことを言われても困る。
それに社員食堂で話した時に、歳下の彼氏がいるってちゃんと言ったのに!
でも本人から直接何か言われたわけでもないし、突然私からお断りするのもおかしな話だ。
会社で顔を合わせても普通にしていよう。