社内恋愛狂想曲
そして私に向かって目配せをして、店の外に出た。
今の合図はなんだったんだろうと気にしながらお酒を飲んでいると、ポケットの中でスマホの通知音が鳴った。
確認してみると瀧内くんからのトークメッセージだった。
【今ちょっと外に出られますか?ついでに水を一杯お願いします。そっと出てきてくださいね】
水を一杯……?
そうか、三島課長に水を飲ませるつもりなんだ。
なぜそっと出なければならないのかはわからないけれど、やっぱりかなり具合が悪いのかも知れない。
私は電話がかかってきたふりをして、「少し外しますね」と言って席を立つ。
座敷を出て出入り口の手前で通りかかった店員を呼び止め、「大きめのグラスでお冷やをください」とお願いした。
そして水がなみなみと注がれたグラスを店員から受け取り、店のドアをそっと開ける。
三島課長は、順番待ちの客用に用意された店先の長椅子に、膝の上に肘をついて両手で頭を支えるような格好をして、こちらに背を向けて座っている。
瀧内くんはそのすぐそばに立っていた。
私の姿に気付いた瀧内くんは、人差し指を唇にあてて、“静かに”というゼスチャーをした。
今の合図はなんだったんだろうと気にしながらお酒を飲んでいると、ポケットの中でスマホの通知音が鳴った。
確認してみると瀧内くんからのトークメッセージだった。
【今ちょっと外に出られますか?ついでに水を一杯お願いします。そっと出てきてくださいね】
水を一杯……?
そうか、三島課長に水を飲ませるつもりなんだ。
なぜそっと出なければならないのかはわからないけれど、やっぱりかなり具合が悪いのかも知れない。
私は電話がかかってきたふりをして、「少し外しますね」と言って席を立つ。
座敷を出て出入り口の手前で通りかかった店員を呼び止め、「大きめのグラスでお冷やをください」とお願いした。
そして水がなみなみと注がれたグラスを店員から受け取り、店のドアをそっと開ける。
三島課長は、順番待ちの客用に用意された店先の長椅子に、膝の上に肘をついて両手で頭を支えるような格好をして、こちらに背を向けて座っている。
瀧内くんはそのすぐそばに立っていた。
私の姿に気付いた瀧内くんは、人差し指を唇にあてて、“静かに”というゼスチャーをした。