社内恋愛狂想曲
すでに闘いの火蓋はきられたらしい。

恋敵に大酒飲みのザル女だと思われたとしても、私にはやらねばならないことがある。

どういう流れでそうなるのかはわからないけれど、瀧内くんが言ったことを踏まえると、下坂課長補佐には何かしら裏があるということだ。

そんな人に三島課長をみすみす渡すようなことはしたくないし、これ以上いたずらに三島課長を苦しめないで欲しい。

私は下坂課長補佐から三島課長を守り、今度こそ玉砕覚悟でぶつかってみようと覚悟を決めた。

正面に座っている下坂課長補佐は、相変わらず三島課長の左隣をちゃっかりキープしている。

そして最初に席に着いたときより三島課長に近付いている気もする。

三島課長は渋い顔をして体をこわばらせているのに迷惑がられている自覚がまったくないなんて、相当図太い神経の持ち主なんだろう。

三島課長の右隣には伊藤くん、その隣には葉月が座り、私は有田課長と瀧内くんにはさまれ、いつでも来いと臨戦態勢で水割りを煽りながら、“私は潤さんの婚約者”と自分に言い聞かせた。

最初のうちは和気あいあいとお酒を飲みながら、世間話やそれぞれの部署の他愛ない話をした。

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