社内恋愛狂想曲
私は潤さんだけでなく、葉月や伊藤くん、瀧内くんにまで避けられているのかも知れない。

あちらの状況がまったくわからない分だけ余計に不安になってきて、もしかしたら私はみんなに嫌われてしまったのではないかとか、何か嫌われるようなことをしただろうかとか、いろんな考えがぐるぐると頭を駆け巡る。

それと同時に、友達だと思っていたクラスメイト数人から、ある日突然無視されて孤立した小学校高学年の頃の苦い経験が蘇った。

私の何がいけなかったんだろう?

私はまた理由もわからないまま、ひとりぼっちになってしまうのかな……。

どんどん悲しくなって涙がこぼれ落ちそうになった瞬間、私のことを好きだと言ってくれた葉月の笑顔を思い出した。

しっかりしろ、私!

ここで弱気になってどうする!

立ち止まっていては何も始まらないから前に進もうと決めたじゃないか。

葉月は嘘なんてついたりしない。

伊藤くんも瀧内くんも、いつも私のことを気にかけて励まし力になってくれる。

きっと何か理由があるはずだ。

やっぱり自分で行って確かめるしかない。

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