社内恋愛狂想曲
常人では考えられないような能力をいくつも持っていて、ときどき任務に忠実なアンドロイドのようだったり、そうかと思えば少女のように可愛らしかったり、本当に不思議な人ではあるけれど、これから義理の母になるこの人は、まぎれもなくあたたかい血の通った人間で、ひとりの優しい母親なのだ。
母親だからこそ、三島家に嫁ぐ私の気持ちも、娘を送り出す母の気持ちも大切にしてくれたのだと思う。
私は母の方にまっすぐ向き直り背筋を伸ばす。
「お母さん、私を産んでくれて、育ててくれて、ずっと見守ってくれてありがとう。ちょっと厳しかったけど……叱ってくれたことも、自分で考えて動くことを教えてくれたことも、大人になって全部役に立ったから、本当に感謝してる。ありがとう」
素直な気持ちを伝えると、母は照れくさそうに目をそらして、ほんの少し寂しげな笑みを浮かべた。
「うん……。志織は人より不器用で要領が悪かったから、どうしても厳しくなっちゃったけどね……志織ならできるって思ってたから。ここまで本当によく頑張ったわね。これからはひとりじゃなくて、潤さんと一緒に頑張んなさい」
母の言葉を聞いて、幼い頃に何度やってもうまくできなかったことが悔しくて泣いていると、“できないこともあきらめずに頑張れば必ずできる”と叱咤激励されたことや、あきらめずに頑張ってそれができたときには、“よく頑張ったね”と嬉しそうに笑って優しく頭を撫でてくれたことを思い出した。
母親だからこそ、三島家に嫁ぐ私の気持ちも、娘を送り出す母の気持ちも大切にしてくれたのだと思う。
私は母の方にまっすぐ向き直り背筋を伸ばす。
「お母さん、私を産んでくれて、育ててくれて、ずっと見守ってくれてありがとう。ちょっと厳しかったけど……叱ってくれたことも、自分で考えて動くことを教えてくれたことも、大人になって全部役に立ったから、本当に感謝してる。ありがとう」
素直な気持ちを伝えると、母は照れくさそうに目をそらして、ほんの少し寂しげな笑みを浮かべた。
「うん……。志織は人より不器用で要領が悪かったから、どうしても厳しくなっちゃったけどね……志織ならできるって思ってたから。ここまで本当によく頑張ったわね。これからはひとりじゃなくて、潤さんと一緒に頑張んなさい」
母の言葉を聞いて、幼い頃に何度やってもうまくできなかったことが悔しくて泣いていると、“できないこともあきらめずに頑張れば必ずできる”と叱咤激励されたことや、あきらめずに頑張ってそれができたときには、“よく頑張ったね”と嬉しそうに笑って優しく頭を撫でてくれたことを思い出した。