社内恋愛狂想曲
ゆう子さんはある店の前で立ち止まり、手で指し示して「こちらです」と言った。
「ここって……」
「うん、ジュエリータキウチだな。俺、さっきもジュエリータキウチの別の店に行ったけど……」
ついさっき潤さんから立派なダイヤの指輪をもらったところなのに、なぜ“お楽しみ”がジュエリーショップなんだろう?
そう思いながらゆう子さんに案内されて店の中に入ると、店員が私たちに「いらっしゃいませ」と言ったあと、ゆう子さんに向かって頭を下げる。
こういうところは、さすが社長令嬢だと感心してしまう。
ゆう子さんは店の奥にあるショーケースの前に立って私たちにソファーに座るよう促し、その店の責任者らしき男性から受け取った鍵でショーケースの扉を開けた。
「入籍も無事に済んだことですし、お二人の夫婦の証があった方がいいでしょう?」
「夫婦の証……?」
私が首をかしげると、潤さんがポンと手を打つ。
「あっ!そうか、結婚指輪だ!」
「ええ、三島家では両親が結婚指輪を贈ることになっているんです。今日はあいにく修一さんは仕事で来られませんが、わたくしがお見立てするようにと仰せつかっておりますので、どれでもお二人のお好きなものを選んでくださいね」
「ここって……」
「うん、ジュエリータキウチだな。俺、さっきもジュエリータキウチの別の店に行ったけど……」
ついさっき潤さんから立派なダイヤの指輪をもらったところなのに、なぜ“お楽しみ”がジュエリーショップなんだろう?
そう思いながらゆう子さんに案内されて店の中に入ると、店員が私たちに「いらっしゃいませ」と言ったあと、ゆう子さんに向かって頭を下げる。
こういうところは、さすが社長令嬢だと感心してしまう。
ゆう子さんは店の奥にあるショーケースの前に立って私たちにソファーに座るよう促し、その店の責任者らしき男性から受け取った鍵でショーケースの扉を開けた。
「入籍も無事に済んだことですし、お二人の夫婦の証があった方がいいでしょう?」
「夫婦の証……?」
私が首をかしげると、潤さんがポンと手を打つ。
「あっ!そうか、結婚指輪だ!」
「ええ、三島家では両親が結婚指輪を贈ることになっているんです。今日はあいにく修一さんは仕事で来られませんが、わたくしがお見立てするようにと仰せつかっておりますので、どれでもお二人のお好きなものを選んでくださいね」