社内恋愛狂想曲
それからしばらく経って、刻印してもらった結婚指輪をつけて店を出たあと、ゆう子さんに家まで送ってもらった。

時刻はすでに6時半になろうとしている。

“上がってお茶だけでも”と勧めたけれど、ゆう子さんは家に帰って晩御飯の支度をすると言って、そのまま帰って行った。

二人で家の中に入ると、葉月はキッチンで晩御飯の用意をしていて、瀧内くんは葉月の隣で料理をお皿に盛り付け、伊藤くんはリビングのテーブルを拭いていた。

「お帰りなさい」

私たちの姿に気付いたみんなは、手を止めて私たちの方を振り返る。

「ただいま。遅くなってすまない。みんなありがとな」

「ちょうど今晩御飯できたとこなんです。すぐ用意しますんで、座って待っててください」

私と潤さんがコートを脱いで洗面所で手を洗っている間に、できたばかりの料理をみんながリビングのテーブルに並べて用意してくれる。

「今日はハンバーグか。うまそうだな」

「多めに作ってありますんで、よかったらおかわりしてくださいね」

食事を始めようとテーブルを囲んだとき、違和感を覚えて首をかしげた。

「ん……?あれ?」

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