社内恋愛狂想曲
玲司くんに便乗するつもりなのか、潤さんが小さく手を挙げる。
「何?もしかして佐野が妊娠してるとか?」
伊藤くんが冷やかすと、潤さんは少し呆れた顔をして首を横に振った。
「さすがにそれはまだないな。まだ会社には話してないけど、俺も今年度いっぱいで退職して、来年度から親父の会社に行くことになった」
伊藤くんは潤さんの言葉を聞いて目を見開き、片付けようと集めていた箸の束を手に勢いよく立ち上がった。
「えっ?!潤くんまで会社辞めたら、うちの会社マジでどうなるんだよ?!」
玲司くんに続いて潤さんまでもが退職宣言をしたので、会社が傾き倒産して路頭に迷うことを危惧したのか、伊藤くんは慌てふためきパニック寸前だ。
もしかして、自分も後継者候補のうちのひとりだということを完全に忘れているのでは……?
「いやだなぁ、志岐くんがいるじゃないですか。実家の病院は義弟さんが継ぐんでしょ?」
玲司くんはニコニコ笑いながら、さも当たり前のことのようにそう言った。
「おばあちゃんには志岐くんの仕事ぶりを懇々と話して、志岐くんを推しておきました。おばあちゃんもかなり期待してますので、後継者として会社の未来を担って頑張ってください」
「何?もしかして佐野が妊娠してるとか?」
伊藤くんが冷やかすと、潤さんは少し呆れた顔をして首を横に振った。
「さすがにそれはまだないな。まだ会社には話してないけど、俺も今年度いっぱいで退職して、来年度から親父の会社に行くことになった」
伊藤くんは潤さんの言葉を聞いて目を見開き、片付けようと集めていた箸の束を手に勢いよく立ち上がった。
「えっ?!潤くんまで会社辞めたら、うちの会社マジでどうなるんだよ?!」
玲司くんに続いて潤さんまでもが退職宣言をしたので、会社が傾き倒産して路頭に迷うことを危惧したのか、伊藤くんは慌てふためきパニック寸前だ。
もしかして、自分も後継者候補のうちのひとりだということを完全に忘れているのでは……?
「いやだなぁ、志岐くんがいるじゃないですか。実家の病院は義弟さんが継ぐんでしょ?」
玲司くんはニコニコ笑いながら、さも当たり前のことのようにそう言った。
「おばあちゃんには志岐くんの仕事ぶりを懇々と話して、志岐くんを推しておきました。おばあちゃんもかなり期待してますので、後継者として会社の未来を担って頑張ってください」