社内恋愛狂想曲
潤さんは嬉しそうに笑いながら私の頭を撫で、右の頬に口づけた。

「俺も大好き。これからよろしく、奥さん」

「こちらこそよろしくお願いします、旦那様」

お互いの呼び方に照れくさくなって、二人して笑いながら額をくっつける。

「なんか照れくさいな」

「そうだね」

「好きだって言ってからここまであっという間だったけどさ……これからゆっくり時間かけて、お互いのいいとこも悪いとこも知っていこう」

「うん」

私たちは笑いながら抱きしめ合って、触れるだけの短いキスを何度もくりかえした。

潤さんの唇が私の唇に触れるたびに、嬉しくて愛しくて、心も体ももっともっと触れ合いたくなる。

それは潤さんも同じのようで、触れるだけだった短いキスがだんだん長くなり、私の頬に触れていた手が頬から首へ、首から胸元へと少しずつ下へ下りてゆく。

潤さんは舌を絡めた深いキスをしながら私のパジャマのボタンを外し、大きな手で素肌に触れた。

「……今日も?」

「新婚初夜だしな。志織はいや?いやならやめるけど」

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