キミと青春を
大人しく席に座ると前の男の子が振り返ってくる
「波川さんっ、良かったら飴あげるよ」
「え、あっ、ありがとう!」
「いーえ」
爽やかな笑顔を向けてくるこの男子
この学校の超人気者の1人、七瀬日向。
周りの女子からの嫉妬の目線がいたい。
七瀬くんの前には春音が座っていて、何度も七瀬くんと苗字交換したいって思っていたこの席とはお別れか。
もう女子からの嫉妬の目線も向けられなくて良くなるんだ。やった。
そう思ったのも束の間。