秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。


「九条さんが最上社長をお好きでもかまいません。俺の事を利用してでも、その気持ちって忘れないと辛くないですか?」

「‥‥‥。」


修ちゃんへの気持ちを、忘れないと辛い‥。

海斗さんの言う通りだ。

こんな気持ちはどうやったって報われないし、

それにもし、修ちゃんにバレたら?
気づかれてしまったら?

‥‥そんなの一択だ。

きっと困らせる。
気まずい思いをさせてしまう。

せっかく今宵さんと上手くいきそうなのに。


「でも、海斗さんを利用するっていうのは‥」


「いいんです。そもそも俺から言い出した事なんですから。いいカムフラージュになると思いません?」

海斗さんがそう言いながら車を発進させた。

「か、カムフラージュって‥」


海斗さんレベルの人を‥
いやそうでなくとも駄目だけど、

私なんかがそんな理由で交際するのはとてもよろしくない事だと思う。

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