秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。

真っ赤になった顔を最上さんから反らして俯く。
あぁ、もう駄目。

そう思って涙ぐむと、
最上さんが優しく笑う声がした。

え‥‥?と思って顔をあげる。

「気を遣ってくれなくていいよ。
俺の事は気にしないで、今宵さんは今宵さんの好きな人と幸せになって欲しい」

「‥‥‥‥っ」


目眩を、起こしそうになった。

机の下で震える手を握りしめた。





───私だってその‥‥い、いるので

───何がですか?

───‥‥好きな人です


頭の中で、
あの日の会話がフラッシュバックした。




───だからこんな政略結婚嫌なんです。
受け入れて下さいますか?


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