半身。然るに片羽。
「……」
「一葉。closeにしてきたよ」
「ありがと」
静流に頷くと、俺は水を一杯飲み干した。
「本当に聴こえないのかな」
ポツリと静流がこぼした。
「うーん、どうだろうなー」
俺も小さく返した。
…コンコン…
その時、店の扉がノックされた。
静流が出迎える。
2人は、オズオズと店に入ってきた。
俺は、少女を見つめる。
静流も、少女を見つめる。
ほら、やっぱり聴こえる。
小さな小さな、声。