あなたで溢れる


…チチッ

雀の声で目が覚めた。

目の前には修がいる。
寝ている顔は幼い。

昨晩を思い出すと恥ずかしくてたまらない。
修を起こさないようにそっとベッドから出ようとして…抱きしめられた…

「…おはよ、英里奈」

「起きてたの⁉︎」

「…今起きた…チュ」

私の恥ずかしさなんておかまいなしに、修はキスをやめない。

♪♪♪〜

電話がなっても、やめない。

♪♪♪〜

修の胸をドンドンと叩くと、

「も、メールだって」

渋々キスをやめてスマホをのぞいた。

「ゲッ‼︎」

「?」

「英里奈のお兄ちゃんから【英里奈を泣かせたらしいな】【殺す‼︎】ってきた‼︎」

修が焦る。

「…………兄貴の誕生会行くの、やめね?」

の声に吹き出した。




fin



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