35階から落ちてきた恋 after story ~you are mine~
今日の招待客は基本的に西隼人と秋野真紀の仕事関係のお偉いさんと知人。
つまり、業界人だけ。

CMや映画、ドラマのスポンサー企業のお偉いさんも来ているから、こういったパーティーは多くの芸能事務所にとって自社タレントを連れてきて仕事をとろうと営業をする格好の場になっている。
そういう意味合いもあって、西と秋野とは全く親しくもなく面識もないようなやつらも参加していることになる。

ユウキの誕生日パーティーに来ていて果菜を傷つけたオンナたちもそんな奴らだ。



会場に着いてからはしっかりと俺の腕に果菜の腕を絡ませて離れないように言い聞かせる。
反対側には社長が付いてガードしている。

「テレビで見たことある人だらけでクラクラします~皆さんお綺麗でどこに視線をもっていったらいいのかわかんない」ひきつった笑顔を浮かべている果菜。
俺と社長は顔を見合わせて苦笑する。

「果菜ちゃんは貴斗だけ見てなさいな」
「それも恥ずかしいからムリですっ」

なんだその即答。・・・いまさらかよ。
「一緒に住んでるよな?」

「住んでますけど。『LARGOのタカト』は見慣れないので・・・」

「ああ~、そっか」社長がポンっと手を打った。
「果菜ちゃんが見てるのは素の貴斗だからね。うんうん、貴斗も愛されてるわね」

果菜が真っ赤になって俯いてしまった。
仕事はバリバリこなすくせにそれ以外は緩い。そんなところも俺にはツボなんだけど。
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