君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「本当にすみません」
「大丈夫だ。お前には仲間がいるだろ?」
「はい」


普段、まったく別行動の事業部の人たちが、これほどまでに力を貸してくれるとは思ってもいなかった。
皆、自分の仕事が忙しいはずなのに。


「シカゴとは俺が交渉する。北里は輸送の進捗状況を追って、遅れているところは突っついて。もう失敗は許されない」
「わかりました」


それからはひたすら連絡作業。
こちらの緊迫した状況が伝わっていないときは、輸送の手続きを早くしてもらえるようにもう一度頼み込むという作業が続いた。


そして〇時を回った頃。
協議してもらっていたシカゴのメーカーから了承の連絡が入り、これで当面足りない分は確保できた。


「ありがとうございました」


悠馬さんのデスクの前で深く頭を下げる。
彼が的確な指示をしてくれなければ、今頃どうなっていたかわからない。


「よく頑張ったな。大きな声を出して悪かった」
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