君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「さて、帰って寝るか。明日の朝一でゼネラル製薬に行って報告だ」
「はい」


確保はできたがまだやることは山ほどある。
それから彼は営業車で私の家まで送ってくれた。


「葉月。もう大丈夫?」


車をわざわざ降りてきてくれた彼は、私の頬に手を伸ばしてきて涙の跡に触れる。


「大丈夫です。今日は本当にすみま——」


もう一度謝罪しようとすると、彼に指で唇を押さえられてしまった。


「ここにいるのは、部長の一ノ瀬じゃない。ひとりの女が心配でたまらない、恋する男」


自分でそんなことを言ったくせに「はははっ、恥ずかしい発言」と肩を震わせている。


「けど、本当だから。泣きたくなったら二時でも三時でも構わない。電話して」
「悠馬さん……」


私の失態の尻拭いで走り回ってくれたのに、どこまでも優しい。


「それと、これは部長の一ノ瀬からの伝言。失敗の責任を取るために俺がいる。怖がらずに突き進め」
「はい」
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