君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
驚いていると、彼が指先にキスを落とすので、体がカーッと熱くなる。


「俺がハンバーグ食いたいって催促したからだよね」


もしかして、会社でキャシーさんに言ったことを気にしてる?


「違います。……う、うれしかったんです。キャシーさんとまた食事に行ってしまうのかなって思ったから」


照れくさかったけれど本音を口にした瞬間、彼に抱きしめられていた。


「葉月……。そんなの当たり前だろ。昨日もひとりにして、今日もなんて俺が無理だ」


彼の気持ちがはっきり聞けてよかった。
キャシーさんのあんなに自信満々のアタック宣言を聞いてしまっては、どこか不安だったのだ。

なんというか……彼にその気はなくても襲われてしまいそうな勢いだし。


「あはっ、よかった。冷めちゃいますから、食べましょう」


それから過保護な彼は、傷を丁寧に消毒して絆創膏を貼りなおしてくれた。

中まできちんと火が通っていたハンバーグは、やはりふたりで食べるととてもおいしく感じられて幸せだ。
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