君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
ゼネラル製薬とのジェネリック医薬品に関する案件は順調に進んでいる。

あの失態のあと、より連絡を密にしてゼネラル製薬の不安や不満はひとつも聞き漏らすまいとしていると、伊佐治さんもいろいろな話をしてくれるようになった。

最近はインドの製薬メーカーとの契約に注力している。


「今、法務が契約書を作成して、顧問弁護士にチェックさせているんだよ」
「はい。海外とのやり取りは、国内とはまた違いますからね。なにかお困りのことがあれば、別の弁護士に依頼して二重チェックができるように手配しますよ」


悠馬さんのお友達の弁護士がとても優秀らしく、いざとなったら助けてくれるはずだ。


「助かるよ。困ったらお願いするかも」
「了解しました。それと伊佐治さん、原薬の精製で気になっていらっしゃった点ですが、現地に確認しまして返事がきました。それによりますと——」


伊佐治さんとのやり取りもとてもスムーズ。
あんなことがあったあとだとは思えないほど私のことを受け入れてもらえていて、ありがたい限りだ。
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