君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
嘘。私……とんでもない勘違いを?


「葉月、ごめん。そもそも見合いを断れなかったのが悪い。こんなふうに駆け付けてくれるほど不安だったんだよね。もっと葉月のことを考えればよかった」


私は首を振った。
たしかに不安でたまらずこんな行動に出てしまったけれど、悠馬さんはできる範囲で私への誠意を見せてくれたんだと思う。

だって、今日だって友達に会いに行くなど別の理由をつけて家を出ればよかったのに、正直に話してくれた。

三谷商事の後継ぎとしては、お相手のご両親も怒らせてはならないし、誠実に向き合い断りを入れたのだろう。


「ごめんなさい。私……」


悠馬さんを信じて待てなかったのが情けなくて自分がイヤになる。


「葉月が謝ることなんてなにもない。来てくれてありがとう」


彼はそう言いながら私を強く抱きしめた。



全身びしょ濡れのままマンションに戻ると、彼がすぐにお風呂のお湯を入れてくれた。
そしてバスタオルで私を包み拭き始める。
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