君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「頑張り屋で、目標に向かって一直線」


メニューを手にしていた彼がそれをテーブルに置き、私に視線を絡ませるのでドキッとしてしまう。


「自分に厳しすぎて見ているとハラハラするんだけど、窮地を乗り越えたときの笑顔がたまらなくかわいくて……そんな子」


彼はほんの少し口角を上げるが、私は固まっていた。
強い視線のせいで『お前だ』と言われているような錯覚を感じてしまったからだ。

しかし、そんなわけがない。
彼の影響で常に自分を律しているつもりではあるけれども、私は叱られてばかりだし。


それに、私には大学生の頃から付き合っている彼氏がいる。

私がなにも言えないでいると「嫌いなものある?」と確認してくれる。


「いえ、特には」
「それじゃあ、コースでいい?」


私は大きくうなずいた。

いつもなら家に帰って、コンビニ弁当で済ませてしまうことも多いのに、フレンチのコースを食べることになるなんて。
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