暴走族の姫 Ⅱ
悠side








最近の私は元気だ。
















これは多分、神様からの最後の贈り物だと思った。
















不思議だ…。あんなに憎んだ神のことさえ、今では感謝できる。
















だって、あそこで施設に入ってそれから追い出されてそれから優喜に会えて。
















愛哀乱舞の皆とも出会って。

















そして、この子達とも出会えた。
















そっと自分のお腹を撫でる。
















するとポコポコ蹴ってきた。














悠「え!蹴ったーー!蹴った!蹴ったよ!」

















つい嬉しくて、麗みたいにはしゃぎながらキッチンから勉強してる皆のもとへ。

















優喜「おいっ、はしゃぐなっ!」

















皆驚いて、立ち上がった。














沙羅「どうしたんですか?珍しいですね。悠がそんなにはしゃぐなんて。麗なら分かりますが。


















麗「えっ!なんで僕なら、分かるの!?こんなはしゃがないよ僕!」

















え?いつもはしゃいでますよね。

















口に出すと面倒くさいので言わないが…。凄くそう思った。
















蘭「悠。大丈夫?」
















私の側に駆け寄ってきて心配したのは、蘭。
















正直に言わせてもらう。可愛い。蘭。

















「おい。どうしたんだ。」
















「あっ。蹴ったんだよっ!お腹を!赤ちゃんが!」
















すると、皆も結構はしゃいだりした。

















優「…。触らせろ。な?何もしないから。」

沙「本当に細胞60兆個が動いてるんですねぇ…。」

蘭「赤ちゃん動く。すごい。」

麗「ぇぇぇぇえ!?動いて大丈夫?キツくない?」


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