先生、あたしと浮気しませんか


心が、疼いてる。


ど、どうしよう……。



「あれ?川本さん?」



どうしたの?って声が上からした。



「あ、山下くん。……気にしないで?」



クラスメイトの山下くんが手を差しのべてきた。


ありがたくそれを掴んで立ち上がる。



「びっくりした。川本さん倒れてるみたいだったから」


「し、心配しすぎ。……本当に大丈夫だから」



あたしは力なくえへへと笑った。

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