うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
副社長ってば褒めすぎ。作ったのは誰でも簡単にできるお粥なのに。

そう思っているくせに彼に褒められて嬉しい自分もいる。現に唇の端は上がるばかり。

だめだ、だらしない顔になっちゃう。引き締めないと。頬に手を当てキュッと口を結び、リビングへ戻っていった。

「ごちそうさまでした。……すごく美味しかった」

「それはよかったです」

あれから副社長はお粥をすべて完食し、丁寧に両手を合わせた。けれど次の瞬間、彼は悲しげに言う。

「キミはすごいな。仕事もデキて、家のこともし、兄弟の面倒も見て料理までできる。……それに比べて俺は情けない」

「副社長……」

本気で落ち込む彼を目の前にし、私はたまらず声を上げた。

「最初からなんでも完璧にできる人間など、いないのではないでしょうか?」

「え?」

驚きジッと私を見つめる彼に、自分の想いを吐露した。
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