うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
この前、ふたりで夕食を共にした時、『また今度』『楽しみにしている』って言っていたじゃない。

それに副社長はもう教えてもらわなくても大丈夫だっていうけれど、全然そうは思えない。

まだ教えることはたくさんあるし、なにより私自身が、彼とふたりで過ごす時間を失いたくない。

けれど素直な気持ちを伝えることができず、可愛げのない返信をしてしまう。

【大丈夫とは思えません。まだ教えなくてはいけないことがたくさんあります。なので今夜、予定がなければ伺わせてください】

さっきは送ってすぐに返信がきたのに、一向に彼からの返信がこない。既読はついているのに……。

モヤモヤした気持ちでスマホを見つめていると、あと二十分で昼休みが終わろうとしていた。

午後の勤務に向けて席を立ち、化粧室へ向かいトイレとメイク直しを済ませてオフィスへと戻る。

トイレに行っている間に返信がきているかもしれない。はやる気持ちを抑え自分のデスクへ向かおうとした私の前に、慌てた様子で堀内さんが立ちはだかる。
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