うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
日曜日ということもあってお母さんはもちろん、お父さんも仕事は休み。

「ただいま」

廉二郎さんと一緒に帰宅した私を見て、お母さんは歓声を上げ、お父さんは複雑そうな顔を見せた。

隣に立つ廉二郎さんの表情にも緊張が見て取れる。

「まぁ、桜さんようこそいらっしゃいました。やっぱり日葵、昨夜は桜さんと一緒だったのね」

「……申し訳ありません、娘さんを無断外泊させてしまい」

すぐに謝罪する廉二郎さんに、お母さんは笑って「いいのよ、そんな」なんて言う。

「むしろ私は嬉しかったわ。日葵もやっと年頃のなったんだって」

「お、お母さん……!」

廉二郎さんは居たたまれない様子で立ち尽くし、なにも言わないお父さんの身体は小刻みに震えている。

どうしよう、この気まずい空気。けれどそれも一瞬で、騒ぎを聞きつけた兄弟たちがやって来て、廉二郎さんはあっという間に取り囲まれてしまった。

その光景を見て、お母さんは「あらまぁ」と喜び、お父さんの表情はますます硬くなるばかり。

「母さん、上がってもらったらどうだ?」

「そうよね」

ふたりのやり取りに、兄弟たちはますます大喜び。
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