うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
「やったー。お兄ちゃんこっちこっち」

「えっ、あっ……」

元気いっぱいの兄弟たちに腕を引かれ、リビングに連れて行かれる廉二郎さん。困惑した表情で私を見る彼に顔の前で手を合わせ「ごめんなさい」のポーズをすると苦笑い。

玄関には私と両親、三人だけ取り残された。

「あの、お父さんお母さん、無断で外泊しちゃってごめんなさい」

改めて謝ると、ふたりは顔を見合わせた後、お母さんは「フフフ」と笑い、お父さんは大きく息を吐いた。

「いいのよ、なにもなかったなら」

「まぁ……母さんから彼のことは聞いていたしな。……だが、連絡はするんだぞ? 心配するから」

「……うん、ごめんね」

両親とこういう話をするのは初めてで、妙に照れ臭くなる。

その後、お母さんと一緒に紅茶を淹れてお菓子をテーブルに並べ、家族みんなで談笑をした。

その際、彼は改めて両親に挨拶をしてくれたんだ。

名刺を差し出し、私と真剣に交際していると。
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