うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
「俺、隼人兄ちゃんより、こっちの兄ちゃんの方がカッコよくて好きー」

次々と廉二郎さんに抱き着きながら口々に言うみんなに、両親が「やめなさい」って言うものの、興奮しているみんなは聞く耳持たず。

騒がしくて幸せな光景に零れ落ちた涙を私はそっと拭った。



「すみませんでした、遅くまで引き留めてしまって」

「いや、楽しかったよ。それにこちらこそ夕食までご馳走になってしまいすまない」

あれから廉二郎さんは家族に掴まり、夕食を共にして兄弟たちとゲームをして。そして最初は硬い表情だったお父さんともすっかり打ち解け、「今度一緒に酒を飲もう」とまで言われていた。

「泊まっていけばいいのに」とまで言い出した家族にギョッとし、明日も仕事だと伝え、やっと彼は解放されたのだ。

「明日も仕事なのにすみません」

時刻は二十二時を過ぎている。大丈夫かな、疲れていない?

不安になる私を余所に、彼は首を左右に振り嬉しそうに話してくれた。
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