うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
「いや、全然だよ。むしろ楽しかった。……あんなに大勢で賑やかに食事をしたのは初めてだったから。それに日葵の家族と少しでも仲良くなれたのかと思うと幸せな時間だったよ」

「廉二郎さん……」

そんな風に言ってくれたの、廉二郎さんが初めてだ。友達でさえ家族の騒がしさにびっくりして、疲れるって言っていたのに。

「次会うまでに、ゲームの腕を上げないとな。……同じものを買った方がいいかな」

本気で悩み出した廉二郎さんに、思わず笑ってしまった。

「買う必要なんてないですよ。……廉二郎さんさえよければ、またいつでも来てください」

家族だけじゃない、あなたが家に来てくれたら誰より私が一番嬉しいから。

すると彼の表情は一変し、真剣な面持ちで私を見据えた。

「さっき、日葵のご両親に伝えたことは本心だから」

「えっ?」

ドキッとする私の手を握り、彼は微笑んだ。

「今すぐにじゃないけれど、俺はキミとの結婚を考えているってこと。……それだけはちゃんと覚えておいて」

「廉二郎さん……」
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