うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
「あぁ、もちろん。父さんから毎日のようにキミの話を聞かされているしね」

即答する副社長に唖然としてしまう。

知っていて、社長が毎日のように私のことを話していた? それを聞いたら抗議せずにはいられない。

「でしたらなぜ社長に止めるようおっしゃってくださらないのですか? ……正直、ご迷惑ですよね? 毎日のように私が伺っていて」

私が社長に頼まれて向かうと、副社長は仕事中。私でさえ、社長のお願いは正直迷惑に思っている。

秘書の私でさえ思っているんだ。多忙な副社長にしたら迷惑以外のなにものでもないはず。

私が伺うことで迷惑になっているはず。

いくら社長に頼まれたからといっても、申し訳なく思っている。だから毎回用事を済ませすぐに去るようにしていた。

しかし予想に反して副社長は首を横に振る。

「別に迷惑になど思っていない。ただ、くだらない用事を押しつけられるキミには申し訳なく思うが」

迷惑には思っていない……? 思わず目を瞬かせる私に副社長はさらに驚くべき話を続ける。
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