うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
「ありがとうございます。日葵は幸せですね、桜さんにそこまでお褒めいただけて。……本当、あなたのような人と将来一緒になってくれたら、親としてこれ以上の幸せはないんですけどね」

「えっ?」

これにはさすがの副社長も驚いた声を上げる。

ちょっとやだ、お母さんってばなにを言っているの!?

ギョッとする私を余所に、お母さんは明るい声で続けた。

「あの子ったら二十八歳にもなって、彼氏どころか初恋もまだなんですよ」

あっけらかんと言うお母さんに、私はたまらずリビングへ飛び込んだ。

「お母さん、やめて。なんて話をしているのよ」

突然入ってきた私に副社長は目を瞬かせている。

けれど今は副社長の様子を気にしている場合ではない。これ以上お母さんが変なことを言わないよう阻止しないと。

ズカズカと歩み寄ると、お母さんは笑いながらまたとんでもないことを言い出した。
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