僕はキミの心臓になりたい



オレンジ色した夕陽が、街中を絵画の絵のように照らした。


激しく揺れ動く車内で

私は窓の流れ行く景色を呆然と眺めていた。



つい先程まで、旅行の余韻を引きづりながら

この道を歩いてたことが嘘のようだ。



どうして私が、今タクシーに乗って

先を急いでいるのか未だにわからない。



ただ、全身の震えが止まらなかった。



ぼんやりと数時間前の記憶を思い出した。




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