[完] 空に希望を乗せて [長編]

本格練習開始!

「では今大会のメンバーを発表します。」
鼓動がどんどん、どんどん高鳴ってくる。緊張で胸がはち切れそう。
「男子シングルス。森田彼方!」
「はい!」
「内田春!」
「はい。」
「木村俊 !」
「はい!」

「男子ダブルス。村井晃太朗、石田晴輝!」
「はい!」
ん?なんか2人の声のハモリ綺麗…。

「女子シングルス岩倉鈴音!」
「はい!」
「岡山夕花!」
「はぁい!」
「深山叶恵!」
「はい!」
「鈴木美海!」
「はい!」
「夏目愛莉!」
「あ、はい!」
「結木茉夏!」
あ、あたし!?
「え、あ!はい!」
あぁ変な返事になった…
「川崎愛桜!」
「はぁい!」
「狭間茉莉花!」
「はい!…ん、あたしか。」

「女子ダブルス遠藤奏、田辺美春!」
「はい!」
「松島恵梨香、松島友梨香。」
「はい!」
姉妹ペアか!
「城山瑠香、手島茜!」
「はい!」
「林里羽、林里奈!」
「はぁい!」
あ、双子ペアは最強や。
「村下依、弥生柚香!」
「はい!」
「松下美結、三橋絢音!」
「はい!」
おぉこのペアか。
「以上です。皆さんこれから頑張って行きましょう!」
「はい!」
シングルスかぁ…。頑張ろ。勝ちたいな。この頃の私は、ウインターカップが1番いい大会だっていうことを知らなかった。夏季大会、新人戦はホントに残酷なんだってこと。
「あたしは絢音と組むのかー」
「よろしくねっ!」
「これから練習別れちゃうのかな?」
「えーやだなー」
「大丈夫大丈夫、体育館はいっしょだから。」
愛桜がラケットをくるっとまわしながら言う。
「よーし、頑張ろー!」
「おー!」
カチャ、とラケットを重ね合わせた。
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