[完] 空に希望を乗せて [長編]
第八章

新たな試練

「皆さん先日はお疲れ様でした。これからは皆さんにウインターカップに向けて練習していこうと思います。ウインターカップは一、二年生全員がでることができます。シングルス、ダブルスの判断は後日発表します。では頑張りましょう!」
「はい!」
ウインターカップ、全員出場。なんて素敵な響きなんだろ。うわ、ついに私も出られるんだ…。出来たらシングルスで出たい。シングルスの方がダブルスより気楽でいい。そう練習しつつ思えた。

「ねぇ美結はどっちで出たい?」
「んー・・・ダブルスかなー」
「愛桜は?」
「シングル!」
即答かよ。
「えーなんでー?」
「1人楽だもん!」
「いやいや、愛桜ちゃん?そんな気楽なもんじゃないよ?」
「そうなんですか?」
「シングルスって責任1人だし、プレッシャーかかるし、緊張するのよー」
「ほう… 」
「あたしは去年のウインターカップ震えたね。」
「え。」
「寒さと緊張で。」
「なるほど…。」
「あたしもでれるんかなぁ?」
「あー茉莉結構最近はいってきたもんね。」
「一応中学からしよったし、高校でも来るまでしよったし、基礎は身についとるばい?」
「んじゃ大丈夫よー」
「そっかー。頑張ろ!」
「おー!」
新たな試練が私達の前に立ち塞がった。
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