[完] 空に希望を乗せて [長編]

最後に。

部活に纏わる最後のミーティング。
「ハッキリ言って、最初、バドミントン部に入るつもりはありませんでした。2年生のみんなは知ってるとおもうけどカナ先輩、深山叶恵先輩の言葉をきっかけに入部しました。それからと言うもの、いろんなことがあって美結と仲良くなったり愛莉が先輩たちに反論したり。そんなことがあってから後輩のみんなが入ってきて。えっと…。」
涙が溢れて止まらなくなる。
「ありきたりなことゆうけど、このメンツで、やってこれて、3年生このメンバー引退出来てよかったです!!」
深呼吸深呼吸。先生の言葉が頭を反芻する。
「今までありがとうございました!これからはみんなで頑張って言ってください!」
感情に反して洪水みたいに溢れてくる涙。
みんなが話している間も今までのことがフラッシュバックしてくる。ぐるぐる回っていく言葉たち。

バドミントン部に入ってよかった。

今までで1番そう思った瞬間だった。

美結、愛桜、絢音、愛莉、茉莉、桃夏、柚香、友梨香。

それぞれにいいとこがあって、まるでパズルのピースみたいに集まって。

1人でも欠けたらやっていけない。

このメンバーだったからこそ
楽しいバドミントン部であれたのだろう。

これからそれぞれ進路に向けてバラバラになってしまう。

「みんなっ!ありがとう!!」
「急になんやー」
「なんか切なくなってさ!」
「まーねー」

みんなが好きだ。
大好き!
これからも関係を続けていきたい。

卒業まであと半年。
1、2年生も見つつ、進路に向けて、頑張っていこう。
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